フリードリヒ・クーラウのフルート作品

Friedrich Kuhlau,
pastel by Christian Horneman
from 1828
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楽譜

フルートソロのための作品








フルートアンサンブル











他の楽器との作品
















経歴

 フリードリヒ・ダニエル・ルドルフ・クーラウ(1786年9月11日-1832年3月12日)はドイツのウルツェンで生まれたピアニスト、作曲家です。彼はフルートを演奏しませんでしたが、フルートのための作品をたくさん残しています。7才の時に氷の上で滑って転び、持っていた瓶で右目を負傷し視力を失いました。彼の父や祖父はオーボエ奏者だった貧しい家庭でしたが、両親はなんとかお金を工面してフリードリヒにピアノのレッスンを受けさせました。

 18歳でピアニストとして働き始めましたが、お金を工面するために作曲も始めました。1810年、ナポレオン軍がドイツ北部に押し寄せたため、ナポレオン軍の徴兵から逃れるためコペンハーゲンに渡りました。最初のフルートとピアノのための作品が作られたのもこの頃です。1811年からコペンハーゲンでピアノ教師として働き、2年後にはデンマーク市民となりました。彼の作曲した歌劇『Røverborgen(泥棒の城)』は大成功を納め、王立歌劇場で教師としての地位を獲得しましたが、その後のオペラ『Tryllerharpen(魔琴)』は失敗に終わりました。

 1821年と1825年には、ウィーンのベートヴェンの元を訪れています。
ベートーヴェンの影響を強く受けながら、デンマークやスウェーデンの民謡も取り入れた彼の作品は、古典派からロマン派の移行期にあったデンマークの音楽界で最も大きな影響を与えたという事ができるでしょう。


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