【フルート】毎日のビブラートの練習方法

前回の記事 では、ビブラートの基本的なかけ方や理論をご説明しました。

まだご覧になっていない方は、前回の記事でビブラートの基本的なかけ方を理解した上で本記事を実践していただくことをおすすめいたします。


この記事では、毎日どのようにフルートのビブラートを練習すればよいのか具体的な方法をご説明します。

ビブラートの練習方法


では、ここで具体的に毎日どのようにビブラートを練習をすれば良いか、簡単な楽譜を載せておきます。


クリス・ポッター著『Vibrato Workbook(リンク先はムラマツのHPです)』には、もっと楽しく練習方法が書かれているので、ぜひ購入して練習してみてください。

本記事の練習が難しすぎる場合にも、こちらの楽譜を利用するとより簡単なところから練習することができるのでおすすめです。

英語ですがおすすめの一冊です。


それでは具体的なビブラートの練習方法をご説明します。


タファネル=ゴーベールの日課練習の第4番目の音階を、タンギングせずにハッハッと息を吐き、音を区切りながら吹きます。テンポは♩=50~60 くらいで練習しましょう。

必ずメトロノームをつけて練習することがポイントです。


とてもキツい練習ですので、お腹から息を出すトレーニングとしても活用できます。

どうしてもできない場合には、メトロノームの速度を変えたり音域を変えてみてください。

くれぐれも無理をせず、練習しましょう。

慣れてきたら、D-Durだけでなく、Es-Dur、e-moll、F-Dur、fis-mollと少しずつ音域を上げていきましょう。

酸欠になったり、お腹が痛くなったらすぐに練習をやめて休んでください。

無理せず、毎日少しずつ続けることが上達の秘訣です。

次に以下の練習を、音や息は区切らず、つなげて練習します。

A:まずメトロノームを50~60あたりにセットし、1拍に3回、ppでゆっくりと、幅の狭いビブラートの練習をしてゆきます。



ppの次はmf,そして最後ffで練習しましょう。

ffの時にもビブラートの幅はとても狭く吹くことがポイントです。

B:次にビブラートの幅を普通に、またppからmf、ffで練習しましょう。


C:最後に、ビブラートの幅を可能な限り大きく、ppからffまで練習してゆきます。



ビブラートの幅が大きい時に、ppが大きくなってしまうので注意しましょう。

この練習ができたら、次は音域とリズムを変えて同じように練習します。


D:音を変え、16分音符で練習します。




A~Cの練習と同様にppからff、ビブラートの幅を狭く、普通、広くと練習してゆきます。

E:最後は6連符で練習しましょう。

音域も高いので、少しメトロノームのテンポを遅くした方が良いかもしれません。

喉に痛みを感じるなどした場合にはすぐに練習を止めてください。

くれぐれも無理は禁物です。


以上、音をお腹で区切るところから、様々な音量でビブラートの幅をコントロールする練習を全部やると30分くらい掛かります。

ビブラートも、毎日少しずつ練習することが大切で、時間のない方は1つか2つだけやるだけでもかなり効果があると思います。

ビブラートはすぐに上手にかけられるようにはなりませんが、時間をかけて正しく練習すれば誰でも必ずかけられるようになるので、少しずつ練習してみてください。


ビブラートのより効果的な練習方法


ビブラートの練習を録音してみると、より効果的です。

自分では出来ているつもりでも、客観的に聴いてみると改善点がたくさん見つかります。


ビブラートに限らず、音程やタンギングのような演奏の基本的なことを録音してみると、必ず何かしら発見があるのでとてもおすすめの方法です。

毎週1度で良いので録音する日を決め、1ヶ月間続けてみてください。

初めて録音したものと現在のものを聴きくらべてみると、かなり成長していることを実感することができ、モチベーションを上げることができます。


録音すると緊張するので、集中するための良い訓練にもなります。
普段からこのように緊張して練習する時間を作っていると、本番での緊張に慣れることもできます。

練習を録音する時にスマートフォンのマイクで録音しても良いのですが、2万円程度で購入できるポータブルレコーダーで録ることをオススメします。音質が断然違い、細かいところまでッハキリと聴こえます。

スマートフォンやタブレットの場合にはShure MV88+ような外付けマイクを使うと、とても便利です。

楽器ケースにマイクを入れておくこともできるので、練習中にふと録音したくなった時にすぐに使えるます。

録音したものはスマートフォンやタブレットに保存されるので、ポータブルレコーダーのように荷物がかさばらず、いつでも聴きたい時に聴くことができます。


練習だけでなくレッスンを録音したり、本番で自分の演奏を録音、外付けマイクを利用して録画することもできるのでおすすめです。

録音する際のちょっとした注意点


すでにポータブルレコーダーや外部マイクをお持ちの方でも、利用する際に以下の点に気をつけましょう。

1、録音する形式はWAV形式にしましょう。


mp3では高音域がカットされてしまい、せっかくの録音機の性能を十分に引き出すことができません。

CDと同程度の音質の16bit/44kHz、もしくはDVDの音質並みの24bit/48kHzで録音しましょう。今流行りのハイレゾ音質(24bit/96kHz)でも構いませんが、ポータブルレコーダーのマイクの性能ではあまり意味がないことと、録音したファイルのサイズがとても大きくなってしまうのでここまでする必要はありません。

2、ビブラートの練習を録音する場合には、録音機を自分から少し離れた位置に置きましょう。


近すぎると息の音や、ビブラートと音の混ざり具合が上手く録音できない場合がありますので、少し離して録音してみると良いかと思います。

もちろん、録音環境によって異なるので一概ではありません。フルートは音色の特性上、どうしても生音に忠実に録音することが難しいので色々と録音方法を工夫する必要があります。

3、録音音量に気をつけましょう。


録音機のマイクによっては、特定の音程だけ共鳴してしまい大きく録音してしまうことがあります。自身の吹き方のせいなのか、マイクのせいなのか注意深く判断する必要があります。


4、録音を聞く際にはヘッドフォンがおすすめです。


イヤフォンでも構いませんが、良いヘッドフォンやスピーカーのほうが細かい音や高音域がよく聞こえます。

少し値ははりますがモニターヘッドフォンを持っておくと、録音を聴く際に役に立ちます。

参考:ゴールウェイのビブラート講座


ゴールウェイのマスタークラスで、ビブラートがテーマに取り上げられていました。


おわりに


ビブラートの練習は退屈かもしれませんが、毎日やれば3ヶ月後には多彩なビブラートを使いこなせるようになると思います。

ぜひ毎日のウォームアップとして、また譜読みに疲れた時などに気分転換に、ビブラートの練習を試してみてください。


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