ジャック・イベールのフルート作品

Louis Silvestre (photographer)

Bibliothèque nationale de France, 

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楽譜


フルート協奏曲


Pièce(フルートソロのための小品)


Jeux(戯れ)


3 Pièces brèves(木管5重奏曲のための3つの小品)


Entr'acte(フルートとギターのための間奏曲)


イベールのその他の作品


経歴


 ジャック・フランソワ・アントワーヌ・マリー・イベール(1890年8月15日-1962年2月5日)は、フランス生まれの作曲家です。

4歳の時にバイオリンを学び始め、ピアニストの母親からピアノの手ほどきも受けました。

実業家であった父親は、息子が音楽家ではなくビジネスマンとなるよう望みました。


パリ音楽院時代

1910年、パリ音楽院の学生となり、エミール・ペサード、アンドレ・ジェダルジュ、ポール・ヴィダルに師事します。

ジェダルジュにはプライベートでもレッスンを受け、同年代のアルトゥール・オネゲルやダリウス・ミヨーと共に学んでいます。

音楽院での勉強は、世界第1次大戦の勃発で中断します。

イベールは海軍士官として従軍し、地中海各地を訪れました。

戦後に再び勉強を再開し、1919年にはローマ賞を受賞しイタリアへ留学しました。

オペラやバレエ、演劇や映画の付随音楽、ピアノソロ作品や合唱曲、室内楽など幅広いジャンルの曲を残しています。特に海軍での経験に基いて作曲された『寄港地』は、彼の初期の重要な作品の一つです。


後年

世界第2次大戦中は新ナチスであったヴィシー政権により、イベールの音楽を演奏する事が禁止されます。彼は南仏からスイス、オートサボアへと避難生活を送ります。1944年にパリに戻り、1955年に体調を壊すまでパリ・オペラ座とオペラ・コミック座の管理者に任命されました。71歳で亡くなり、パリ16区のパッシー墓地に埋葬されました。


フルート協奏曲

イベールのフルート協奏曲は、20世紀に作曲されたフルートのための協奏曲の中で最も有名な作品となっています。

1932年に作曲が始められ、1934年2月にマルセル・モイーズのフルートソロ、フィリップ・ゴーベール指揮、パリ音楽院管弦楽団で初演されています。

作曲が遅れたため、モイーズが楽譜を受け取ったのが初演の1週間前であったという逸話が残されています。


小品

フルート協奏曲の初演から2年後の1936年、あるパーティーの席でモイーズがなにか演奏してくれと頼まれた時に、同席していたイベールが1時間ほどで作曲した作品です。



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