🇨🇳武漢その1 (武漢市内の様子)



 前回滞在した南京から、武漢へ移動。

武漢


中国の駅に入るためには、空港にあるような荷物検査ゲートを通らなければならない。手荷物やスーツケースは全てスキャンされていて、厳しいセキュリティだった。

3時間ほど高速鉄道に乗って、南京から武漢に到着。

南京とは雰囲気がガラッと異なり、駅の周りには全時代の響きが強く残っていた。
武漢の駅前には、裸のおっちゃんが大声で騒いでいた。


武漢の駅

2019年の中国ツアーの中でも、最も強く印象に残っている町が武漢である。

武漢のホテル


武漢江城明珠豪生大酒店というホテルに、2泊3日で滞在した。

ホテルのレセプションには噴水があったり、ピアノが置いてあったり、お茶屋や土産物店があったりと豪華なホテルだった。

湿度がかなり高かったためか、客室の入り口のドアを開けたまま騒いでいる宿泊客がいた。

朝食やサービスは悪くなかった。

武漢江城明珠豪生大酒店のロビー

武漢江城明珠豪生大酒店2Fのレストラン

ホテルに到着したのが午後16時頃で、この日は近くの食堂で夕食を済ませた。

地元の人がご飯を食べているところに紛れ込み、知らない食べ物を身振り手振りで注文するのはまさに冒険である。

周りのお客さんの真似をして、茶碗や食器をお湯ですすいでみたりした。

言葉が通じなくても、ジェスチャーで意思疎通する事も旅の醍醐味である。

現地に住んでいる人は、スマートフォンで支払いをしており、現金で支払っている姿をみることは無かった。

地下鉄


翌日は夜に演奏会があるだけだったので、午前中は観光に出かけた。

地下鉄に乗り、目的地へと向かう。

中国の地下鉄の駅で手荷物検査があり、セキュリティーの高さに驚いた。

武漢の地下鉄の様子

地下鉄1号線の三陽路(Sanyang Road)駅から循礼門(Xunlimen)駅で2号線に乗り換え、螃蟹岬(Pangxiejia)駅で降りた。
乗車チケットを買ったら、
プラスチックのコインが券売機から出てきた

螃蟹岬駅に到着し地上に出ると、目の前に丸亀製麺があった。

ここで少し腹ごしらえをしてから、黄鶴楼へ向かうことにした。
武漢の丸亀製麺

海外で食べる日本の店の食べ物は、安定の美味さである。
辛くて美味しかった

偽物の宝庫、昙华林


武昌区にある螃蟹岬駅から歩き、まず昙华林(Tan hua lin)という道を通った。

昙华林の入口付近

この辺りの店には、どこかで見たことのあるキャラクターが置かれていた。

昙华林の様子

どこかで見たことのあるうさぎ

丸い子

顔のない彼
どこで見たかわからない

どら焼きさえあればいい。らしい

値段が異常に安かった。

おそらく違法コピーであろうが、偽物とはいえなかなかクオリティーは高かった。

これだけたくさんの店舗で偽物が売られていると、日本のキャラクターは中国でもかなりの人気であるのだなあと感じる。

バスケットボールを抱えた、清掃服のおねえさん

赤くて美しい民族衣装をまとった人の姿を、この通りで何度か目にした。
民族衣装をまとった人々

大通りから一歩小路に入ると、この町の本当の姿を目にすることができた。
入るには勇気のいる小路

小路に入るとこんな光景が

小綺麗な通りの裏には、蹴ったら倒壊しそうな建物が並んでいる。

この光景には、カルチャーショックを受けた。

昙华林の入り口近くには猫型ロボットの店があったが、出口近くには猫先生の店があった。
猫カフェらしい

昙华林の人々は、今日も元気にしているのだろうか。

水のあふれる得胜桥


昙华林を行き止まりまで行くと、得胜桥(De sheng qiao)という通りがあった。

それまでの観光客向けに作られた町並みとは180度違う、急に地元感のあふれる光景が目の前に広がっている。

道の一番手前にあった肉屋では、肉が常温で売られていた。
得胜桥の肉屋

多くの店先では、モーターのついた自動ハエたたきのようなものがくるくると回り、商品に寄ってくる虫を追い払っていた。

得胜桥の光景
向こうに黄鶴楼が霞んで見える

このお姉さんも元気だろうか

この通りでは肉の他に、魚介類や蛙、ナマズなどあらゆる食べ物を売っていた。

どこかの店から逃げ出したザリガニが、道の真ん中でハサミを振り上げていた。

店から逃げ出したザリガニ

なぜか道に水が流れていた。

生鮮食品を売っているので水を流しているのかと思っていたら、どうやら違ったようだ。

溢れ出した水

水道管が破裂して、道の脇から勢いよく水が噴き出していた。

昔の生活がまだ残されているこの道にも、凄まじい勢いで発展する中国のエネルギーが溢れ出しているかのようである。

いつかまた訪れた時には、この道はあるのだろうか。

次回は、黄鶴楼の様子と、夜の演奏会について。


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