🇯🇵小豆島

初めて仕事をした時の事をよく憶えている。

僕にとって初めてのオーケストラの仕事は、2010年11月25日。

大阪フィルハーモニー交響楽団に呼んでいただき、小学校の訪問演奏で香川県小豆島を巡った時である。

僕は京都市立芸術大学の4回生であった。

オーケストラでの経験もほぼ無く、右も左も分からないフルーティストをよく使ってくれたと、今思う。

フルート奏者が足り無いということはありえないので、僕を呼んでくれた団員Nさんの単なる物好きだったのだろう。僕をNさんに紹介してくれた先輩にも感謝しかない。

アンサンブルで一人だけ飛び出したり(今もよくやらかしているが)、音程が合わなかったりする青二才にプロのオーケストラでの演奏経験を与えていただいたことは、感謝の限りである。


とにかく僕は喜び勇んで当時住んでいた京都の沓掛から、電車に乗って大阪駅まで行き、そこからNさんの車でチェロとクラリネットの団員さんと一緒に行った。


小豆島

姫路から車ごとフェリーに乗って小豆島へ。

iPhone3Gで撮った当時の写真がいくつか残っていた。


小豆島に到着すると、醤油の香りが漂っていた。

なんでも、小豆島は醤油が有名らしい。

島中にオリーブの木が植えてあった。


エンジェルロード

車で島内を巡って、まず向かったのがエンジェルロード(天使の散歩道)という観光名所だった。


小豆島の天使の散歩道

このエンジェルロードは、干潮時になると道が現れ、恋人と手をつなぎながら渡ると願いが叶うらしい。

残念ながら我々が到着したときには満潮で、道はなかった。


男4人衆で、なぜ真っ先に天使の散歩道に向かったのかは未だに謎である。

近くに恋人の聖地『約束の丘展望台』なる所もあったが、スズメバチがたくさん飛んでいて大変危険な場所であった。

小豆島の約束の丘展望台
スズメバチがたくさん飛んでいた

モンキーパーク

11月でちょうど時期だったのか、みかんが島内でたくさん売られていた。

道には猿がたくさんいた。

小豆島の道にいた猿

猿園にもいった。

たくさんの猿がいて、目を合わせると威嚇してきた。


夜に居酒屋で食べた魚にあたり、次の日の朝の観光はパスした。

39度の熱が出たが、体育館で小学生を前に演奏した。

まだ20代前半で若かったせいか、熱が出ても案外演奏できるものだなと思った。ぶっ倒れなくて良かったと思う。

4人で同じものを食べたが、Nさんだけは元気だった。

ちょうどその日に海老蔵の暴行事件がおこり、僕にエビゾーというあだ名がついた。

小豆島にある世界一狭い海峡


ふらふらになりながらも大阪から京都の自宅まで帰り、一日寝たら治った。

これが僕が初めてプロのオーケストラで演奏した時の思い出である。



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