ヨーロッパツアー2023年春🇦🇹グラーツ
2023年3月26日から4月5日まで、チェコフィルでヨーロッパツアーに行きました。
今回はマーラーの交響曲第6番、そしてショパンコンクール優勝者の韓国人ピアニスト、チョ・ソンジンをソリストに迎えたエスカッシュのピアノ協奏曲、バルトーク、ストラヴィンスキーのペトルーシュカという2プログラム構成でのツアーでした。
僕はマーラーのみ乗り番だったため、比較的余裕を持ってツアーに参加する事ができたのは幸運でした。
いくつか写真でツアーの様子をふりかえってみようと思います。
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Congress Graz
26日の朝にプラハから電車でウィーンを経由し、グラーツに到着したのは夕方ごろでした。
ちょうどサマータイムが始まったばかりでまだまだ明るく、冬の暗くて寒い季節をようやく抜け出したことに喜びを感じます。
グラーツでは2回公演がありました。
ツアー初めの公演は、グラーツの街中にあるコングレスセンターのシュテファンホールで開催されました。
この日のプログラムはマーラーの交響曲第6番で、初めて演奏するためにオーケストラも何となく緊張感に包まれています。
マーラーの交響曲第6番は大きな木槌が使用されることで有名ですが、全4楽章で合計1時間半近く続きます。
途中に休憩もなく、この曲一本での公演です。
またフルートは5本も演奏者が必要な大編成の曲なので、音量バランスなどにも気を配る必要があります。
長大な曲に、グラーツのお客さんの集中力が伝わってくる公演となりました。
シュロスベルク
1日目の公演が終わり、翌朝早くに目が覚めたため、グラーツの街中から見える丘に登って朝日が登るのを眺めようと思い立ち、急いでホテルから出かけました。
昨夜遅くに雪が降ったようで、屋根の上が白くなっている街を眺めながら階段を登ってゆきました。
シュロスベルクの丘の上には時計台があり、その前に満開の桜が咲いていました。
花びらの上には雪が薄っすら積もっており、桜の国から来た身には趣のある景色に感じました。
日の出までもう少しです。
地平線がどんどんと明るくなり、教会の鐘が鳴り出すと同時に太陽が昇りました。
クラシック音楽の作曲家の曲には、日の出の場面が鐘の音とともに描写されています。なぜそのように描写するのかずっと疑問だったのですが、今日なんとなくわかった気がします。 pic.twitter.com/ivVZnwjspX
— 佐藤直紀🇨🇿笛僧 (@fuesou) March 28, 2023
次回はウィーンに移動し、コンツェルトハウスでの公演です。