ベルリン🇩🇪ヨーロッパツアー2022年3月その2
コロナ禍では初めて、2週間にわたる比較的長期間のツアーとなりました。
この記事では、前回のウィーンに続きベルリンでの公演の様子を書いてみました。
プラハからベルリンに
ウィーンからプラハに戻り、中1日挟んでベルリンに向かいました。
プラハから電車で4時間ほどで、ベルリンに到着しました。
チェコからドイツに入った途端、電車の中でも厳格なマスク着用が義務付けられました。
また、ウクライナから避難してきたと見られる人々がたくさん乗車しており、ウクライナ語での車内アナウンスや、ドレスデンに着いた途端に駅で警察官による入国管理など、通常とは異なる光景が見られました。
ベルリンフィルハーモニー
お昼頃到着したため、ベルリンの『一心』という寿司屋に駆け込みました。
寿司を入れ、気合を入れ、憧れのベルリンフィルハーモニーに向かいました。
僕自身、ここで演奏するのは初めてだったのでとても楽しみにしていました。
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ベルリンフィルハーモニーの外観 |
ドイツに留学していた頃には何度もベルリンフィルの演奏会を聴きに来たホールも、出演者として訪れると違った光景に見えます。
ベルリンフィルのロビー |
今回もスメタナの『我が祖国』を演奏しました。
連日満員だったウィーンやプラハと違い、感染状況が深刻なドイツでは演奏会にも厳しい入場制限がありました。
やはり空席が目立つ状況では少し寂しいものがあり、早くこの状況が終わることを祈るばかりです。
ベルリンフィルのホール |
初めて演奏してみて感じましたが、いうまでもなく素晴らしい音響のホールでした。
スタジオのようにどんな音量でも各声部がクリアに聴こえる音響と、上手く計算された残響が聴いている側にも演奏する側にも程よく設計されていました。
反面、演奏の荒もハッキリと聴こえてしまうため、ごまかしが効かないと感じました。
このような過酷な環境で素晴らしい演奏をしているベルリンフィルの実力に、改めて凄いと実感します。
ステージ
ベルリンフィルのステージ |
ステージ上の自分の席に座ってみてまず感じたことは、舞台の独特の傾斜です。
指揮台から弦楽器の後ろの方にかけて低くなるよう舞台が傾斜しており、指揮者がオーケストラに被さるような、独特の威圧感を感じました。
天井の反響板 |
ステージの上部には反響板が吊るされておりました。
この板のおかげで、オーケストラの遠くにいる奏者の音もよく聴こえ、より緻密なアンサンブルを可能にしています。
長い年月をかけて調整されたようで、完成された音響といった印象でした。
その他
ホール裏のカフェテリアには、『ヤキトリ』がありました。
ベルリンフィルのヤキトリ |
ベルリンフィルの焼鳥は1本1ユーロでした。
かなり甘辛い味でした。
ベルリンに1泊した後、電車でハンブルクに向かいました。