ロンドン🇬🇧ヨーロッパツアー2022年3月その4
コロナ禍では初めて、2週間にわたる比較的長期間のツアーとなりました。
この記事では、ウィーン、そしてベルリン、ハンブルクに続き、最終地ロンドンでの公演の様子を書いてみました。
空港のストライキ
前回のハンブルクでの3日間の滞在の後、エッセンに移動して演奏し、翌日にデュッセルドルフからロンドンに向かいました。
前日にデュッセルドルフの空港がストライキを行なっているため飛行機がキャンセルになり、別の飛行機で移動することになりました。
朝四時に起きて空港に向かい、ロンドン到着後も空港からホテルまで予定していたバスを待っていたので、結局ロンドンのホテルに着いたのは8時間後となっていました。
別のグループは、朝の九時にホテルを出発し、ロンドンのホテルに到着したのが二十時ごろだったそうで、とてもハードな移動となりました。
この日は幸いにも移動のみで、演奏会が無かったので助かりました。
ホテルのそばのタワーブリッジ |
テムズ川 |
厳格なマスク着用義務のあったドイツとは真逆に、ロンドンでは室内でも誰もマスクをしていませんでした。
この光景には、軽いカルチャーショックのようなものを受けました。
PCRテスト会場 |
EUに再入国するために受けたPCR検査会場は、夜にはナイトクラブとなっているようでムーディーな照明の下で検査を受けました。
バービカンセンター
バービカンセンターのホール |
バービカンセンターは、音楽ホールや美術館、映画館や劇場などが入った、ロンドンの街中に位置する巨大な文化施設です。
ロンドン交響楽団の本拠地にもなっているホールで、今回は2回演奏しました。
舞台から |
1日目は、ラフマニノフのピアノ協奏曲(ソリストはユジャ・ワン)、休憩を挟んで後半はスメタナの『我が祖国』という、モリモリのプログラムでした。
2日目には、ドボルジャークの交響曲第8番と、ヤナーチェクのグレゴリオミサというプログラムでした。
両日とも満員のお客さんが演奏会に来られ、ロンドン特有の独特の熱のこもった拍手をいただきました。
ロンドンの街中を歩く
ロンドンはさまざまな文化が混ざり合っています。
街中を歩いていると、通り一本一本にさまざまな表情の違いを鮮明に感じることができます。
人々の服装や仕草も、通りによって違うことがとても印象的でした。
社会の格差が、とても大きいなと感じました。
様々な時代の建物 |
様々な時代の建物が混在しており、空にそびえ立つビルの間に低い建物が残っています。
下の写真は、中華街の様子です。
数年前に中国に行った時のことを思い出してしまうほど、中華の香りを感じました。
ロンドンの中華街 |
コヴェントガーデンの通り |
ナショナルギャラリー
今回のロンドン滞在中に、最も行って良かったのがナショナルギャラリーでした。
ナショナルギャラリー外観 |
近くの日本食店を訪れたついでに寄ったのですが、入場料はなんと無料でした。
クロークに鞄を預け、自由気ままに絵画を観ることができます。
ナショナルギャラリーの様子 |
ギャラリーは平日の昼間だったせいもあり、比較的空いていました。
学校の生徒と思しき制服を着た若者が、学校の授業で訪れたのか絵画を模写していました。
ナショナルギャラリーの様子 |
今回の一番の収穫は、ゴッホやレオナルドダヴィンチ、ターナーの絵画を見ることができたことでした。
写真で見ていたものとは全く違い、とても感動してしまいました。
ターナーの絵画 |
一通り絵を楽しんで外に出ると、コロナ禍であることが過ぎ去ったように広場は賑わっていました。
ナショナルギャラリー前の広場 |
お茶
せっかくイギリスに来たので、お茶でも買って帰ろうと思いフォートナム&メイソンというお店に。
予想していたよりも遥かに大きい店舗と品揃えに驚きました。
フォートナム&メイソン |
今まで飲む時間など何も考えた事がなかったので、興味深かったです。
お茶の時間 |
フォートナム&メイソンのジャムなど |
ツアー終わりに
今回は2週間にわたる比較的長期間のツアーでした。
特に、コロナ禍が始まってからこのような長いツアーは初めてだったため、出発前はかなり不安でしたが無事に終える事ができてホッとしています。
悲しいことに不安定な世の中ですが、音楽を通じて外国の人々と交流できたこと、また平和や日々いかに恵まれているか気づくことが出来る機会ともなりました。